著者:清水健一郎
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今回は、「「また、あなたと仕事したい!」と言われる人の習慣」p121に記載の

「一流の人ほど、お客様ぶらない。」

という部分を取り上げてみたいと思います。

一流の人ほど、横柄な態度を取ったり、お客様然としてクレームをつけたり、ということをしません。

なぜこの話になったのか。

実は、著者の一人である志賀内氏は、若いころクレーマーで、レストランやホテルで様々なクレームをだしていたそうです。

しかしある時、著者が、「客として「もてなされる側」の心構え」を、一流ホテルマンが客としてホテルに滞在している際の言動を目の当たりにして学び、その後態度を改めたそうです。

志賀内氏曰く、そのホテルマンは、ホテルに泊まる際もタクシーに乗る時も決して、お客様ぶる事はなく、ホテルのスタッフがミスをしても、「今度からは気をつけてね。」と笑顔で応えます。

著書の中では、サービスする立場の気持ちがわかるから、ホテルスタッフがミスをしても笑顔で許せるとあります。
私も同業者として、すごくわかります。

さらに、清水独自の視点から、そこで、今回このエピソードには書かれていない、私が思う「もてなされる側」の心構えをもう一つご紹介したいと思います。

その心構えを理解すると、最高のサービス、愛のあるサービスを受ける事ができるようになります。

ホテルでも、レストランでも、サービスを受ける場所であれば、どこでもそんなサービスが受けられるようになります。

愛のあるサービスを受ける方法

さて、どうすれば愛のあるサービスを受けることができるのでしょうか。

「やはり、支払う金額の多さでは?」
と、思った方もおられるかもしれません。

確かに、お金も必要です。

でも、お金の力だけでは、愛のあるサービスを受ける事はできません。

プロのサービスマンである私からのアドバイスとして、最高のサービス、愛のあるサービスを受けたいと思われるのであれば、やる事は簡単です。

その店、店のスタッフを、お客側が愛してください。
必ず、その愛にこたえてくれるはずです。

人を愛するのと同じです。
(もちろん、店側も愛される店作りをしていくことは最低条件ですが。)

著書の中のホテルマンは、ホテルに宿泊する際「泊まってやる」ではなく、「泊まらせて」いただく。レストランでも「食べさせて」いただく、こちらはお金を支払う客ではありますが、「○○させていただく」と言う姿勢を忘れない人で、「お客様ぶらないようにする」ことは、人を思いやる心の原点。とあります。

このように、お客様ぶっていては、店から愛される人にはなれないのです。

プロのサービスマンも人、お客様も人、結局は人と人とのつながりなのです。

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