著者:友松はじめ
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難しい本が読めません。
どうしたらいいでしょうか?

講座中、こんな質問をもらうことがあります。

私も、読書法を習得して、いろんな本を読み始めたとき、同じような悩みをもっていました。

考えてみると、読めない理由は簡単なんですよね。

読めないことには理由がある

気持ちはよく分かります。
だけど難しい本は読めなくて当たり前なんです。

それに、普通に読んでよく分からない本が、読書法を使うことで読めるなんて無いですよ。
読書法は、基礎知識が増えたときに使ってはじめて意味があるものです。

読めない理由は簡単です。
難しい本に書いてある内容が、あなたにとって未知の知識だからです。
たんに、知らないから分からない。知らないから難しいんです。

名著「本を読む本」の翻訳者でもある外山滋比古先生の著書「読み」の整理学の中で、知識には未知と既知の読みがあるとおっしゃっています。

未知の読みは、読むことはできるが、そもそも自分にとって未知のものなので、理解しながら読めないわけです。

読めるようになるには?

自分にとって難しい分野の本を読もうと思う場合は、まず入門書といわれるような本を2~3冊読むことをオススメします。

例えば、小学生や中学生が読んでもわかるようなレベルももので充分ですので、気持ちは焦るかもしれませんが、まずは簡単な本から読んでいくこと。

入門書を2~3冊読めば、難しい分野の基礎知識がつき、本の内容を理解できるようになります。
入門書でなくて、マンガがあればマンガで充分です。
映画があるなら映画でもいいでしょう。

とにかく、簡単なものから触れて、全体のフレームや言葉の意味を理解していきます。

そして、中級レベルの本を数冊読んだあとに、難しいと思った本を読んでみてください。
簡単な本を読む前と比べると、理解度が違うのが体感できると思います。

まとめ

未知の分野の本の場合は、最初から最後まで通して読む「通読」をオススメします。
難しいと感じるのは、単にその分野の知識が無いだけです。
10冊も関係書籍を読めば、専門家に近い知識は得られますし、まえがきやあとがき、目次を見ただけで本の内容が推測できるようになってきますよ。^^

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